歩道橋の上から

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30メートル間隔で規則的に並ぶ柱たち、

少し前まではひとの暮らしの証だったもの。

10両編成で休みなく走る黄色い車両、

運んでいるのはヒトやモノだけじゃない。

2人を乗せた空色のマーチ、

土曜日と共に夕闇の中へ溶けてゆく。

小金井街道の向こう、あなたの家まで伝うすべてのものは、同時に、この先にある知らない誰かの営みを想起させるものでもあるということを、この歩道橋を渡る度に、わたしはきっと思い出すのだろう。