わたしはちょっと怒っている。
わたしはちょっと怒っている。
世間はもう直ぐクリスマスだというのに、幾らも声をかけてくれない君に、わたしはちょっと怒っている。
そりゃあね、わたしはいつも君の前ではツンと澄まし顔をしているように見えるのかもしれないけれど。
それは
可愛い顔でいたいからじゃないの。周りの女の子たちよりも大人らしく見てほしいからじゃないの。大勢の中からわたしを見つけてほしいから、背筋を伸ばして真っ直ぐ前を見ているんじゃないの。
それを
分かってくれない、気付きもしない、挙げ句の果てには知らんぷり。
わたしはちょっと怒っている。
どうしてか分かる?君のことが好きだからよ。
世間はもう直ぐクリスマス。
まさかわたしの口から言わせるつもり?冗談はよしてよ。
世間はもう直ぐクリスマス。
ですよ、先輩?